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薄暗い森のなか、オレは息をあらげる。
グルアアァ!!
目の前にいる、爬虫類の化け物―ドラゴンが、咆哮する。
後少し…
片翼を失っているドラゴンに、刀を向ける。
「炎撃・球!」
切っ先から、炎の球が複数飛び出してドラゴンを襲った。
グオゥ…
ドラゴン相手に炎系譜の術は、効かないが目的は目眩まし。
怯んだドラゴンに飛び掛かり、ぶっとい首に刀を振り下ろした。
「はぁっ!!」
息の根が止まったのを確認して、オレは溜め息を吐く。
日本生まれ、日本育ちのオレが何故ドラゴンと戦っているのか…
物語は三ヶ月前に遡る。
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