第十七章

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ルージュが剣の切っ先を 二人に向けて突き出した。 剣を包んでいた炎が 剣を軸にして螺旋状に伸びる 二人は、目の前に手を突き出して 防御障壁を展開して防ぐ。 横に飛べば避ける事も出来た だが、横に飛んでしまえば 後方で唖然としていた レジスタンスのリーダーが なすすべもなく 燃え散っていただろう。 なので避ける事は出来なかった 「くっ!!」 ルージュの攻撃に容赦がない かつての『レベッカ』なら 人質を取るような真似をせず 正々堂々とした 果たし合いをしただろうが このような行いをする事が 彼女がレベッカではない 証明のようでもあった。
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