プロローグ

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わたし 神崎 璃桜 この春から高校2年 今日は始業式兼入学式 まったく… 人の集まる行事は嫌い なぜって? あたしは… 大の男嫌いだから 「人居すぎ…」 すでにわたしは人酔いに苦しめられていた 新学期早々最悪… 「おはよう!璃桜」 突然声をかけられてわたしは驚いて後ろを振り返った 「花奈美?おはよ」 小関 花奈美(コセキカナミ) 小学校からずっと一緒の大親友 花奈美は心配そうにあたしの顔を覗き込んだ 「だいじょうぶ?顔色悪いよ?また例のあれ?」 コクリと頷くあたしを見てため息をつく 「璃桜の男嫌いもなかなか治んないもんだね」 「簡単に治るんなら苦労しないよ…」 髪をかきあげて苦笑するわたしに花奈美は話題を変えて言った 「まぁね…ところでさ!なんかあたし達のクラス、担任変わるらしいよ?」
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