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念を押すように言い放つ課長に少し安心したけれど、俺も負けずに言い返す。
「ほんとですか？」
しかし俺の言葉は聞き流されて、課長は自分のデスクへと歩いていった。
うまくごまかされたような気もしたが、課長がああ言っているのだから、これ以上俺がああだこうだと言うわけにもいかず、諦めて自分の席につく。
パソコンを立ち上げ企画書を作成しながら、ふと昨日のことを思い出した。
あれから泣き続ける結衣をなんとかなだめて、車で家まで送り届けた。
車の中でもずっと下を向いたまま泣き止まない結衣に、俺はかける言葉が見つからず無言のまま運転するしかなかった。
結衣の家の前で車を停めると、俺はもう一度……彼女に謝罪した。
「結衣……ほんとに悪かった
こんなに泣かせて申し訳ないと思ってる
でも俺の気持ちが変わることは……ないから……
これで終わりにしよう？」
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