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「それは……副長が仲良く來夢と喋ってたからですよ」
「はっ?」
俺が來夢と……?
「お前、もしかして…ッ!!」
山崎はまた土方の言葉を遮った。
「それ以上は探らないで下さいよ~」
「探らなくてもバレバレだっつの」
「あはっ、そうですかね?」
『まさかコイツが來夢をな…』
「お前も敵が多いな」
少しばかり、大人ぶってみたが、山崎にはお見通しらしい。
「副長もその中の一人ですよね~」
山崎は、紫色の髪をクルクルと指先で遊んでいる。
「俺は好いてる奴なんていねェよ…」
俺に好かれた所で、ソイツは悲しい想いをするだけだ、と土方は続けた。
そして痛い気な笑顔をみせた。
「俺はそう思いませんよ~?」
「何でだ?」
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