7021人が本棚に入れています
本棚に追加
/259ページ
「ね、ゆき乃さん。お菓子頂いてもいい?」
「もちろんです。食べましょ」
「いただきまーす!」
二人同時にマカロンを口にする。
ピンク色のマカロンを選んだゆき乃は甘酸っぱいラズベリーの香りと幸福感に包まれた。
グリーンアップル色のマカロンを一口食べた美津が声を上げる。
「美味しい!このマロカン!」
「美津さん…マカロンです」
「西洋の言葉って難しいわね…」
それから昨日の光流の誕生日での出来事を話したり、二人は楽しい一時を送った。
その二人の様子をリビングのドアの影で見ていたのは雪雄だった。
雪雄は寂しげな表情を一瞬見せ、立ち去った。
最初のコメントを投稿しよう!