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富士山
天正10年4月10日
(1582年)
信長殿は甲府での仕置を
終えた。
11日早朝に甲府を出発
安土への帰路についた。
姫巫子は信長殿を連れて
富士山に登った。
富士山頂、
浅間神社の奥宮。
その奥に神域が有り、
木花開耶姫
(コノハナサクヤヒメ)
が居る。
神域の神殿で、
暫く待たされた。
案内の巫女達が、伏目が
ちに姫巫子を気の毒そう
に見たので、予想はして
いた。
木花開耶姫が現れた時、
逃げ出しそうになった。
「姫ちゃぁ~ぁん!!」
“ウィッ”
(やっぱり、そうきたか
)
下を向き、目を合わせな
い様にした。
木花開耶姫は実体化して
いて、酒を飲んでいた。
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