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「なっ何をするのでございますか御坂さん!あと一瞬反応遅かったら上条さん丸コゲでございましたのよ!!」
「どうせ効かないでしょうがっ!あとこれ付けときなさい!落としたの拾ってあげたんだから感謝しなさいよね!」
美琴は何かを投げた
上条はそれを右手で受けとる
上条の右手の中には紐の部分が修復されたゲコ太ストラップがあった
九月三〇日に、二人で一緒に手に入れたものだ
「お前が見つけてくれたのか?」
美琴は頷く
「そっか…ありがとうな!美琴から貰ったものを無くすなんて最低だよな」
空耳かと思った
「今なんてっ!?」
「ひぃっ!?何か気に障ることでもおっしゃいましたかっ!?」
上条はあまりにも美琴の顔が強張ったので怒らせたのかと勘違いしていた
「違うわよ!誰から貰ったものって言ったのか聞いてんの」
「いやそんなのお前に決まってんだろ」
「お前って言ってなかったわよね?」
上条は顔を青くするなり病室のベッドの上で急に土下座した
「美琴と呼びました!名前で呼ばれることが不快に感じられたのでしたら以後気をつけますのでこれ以上の電撃は勘弁してください!!」
御坂美琴は顔を赤らめた
嬉しかったのだ
彼を意識し始めてから何度も夢の中で聴いた
夢の中で彼から呼ばれていた自分の名前
それを夢の中ではなく現実で
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