第二十八章

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――――――――― 「大和屋…また来てやったぞ?」 昼下がりの大和屋に現れたのは、あの壬生狼の芹沢達。 店番をしていた者は、思わず顔をしかめた。 軍資金については、一度断ったはず。 「フン…大和屋よ、改めて言おう。壬生浪士組に金子を工面してはくれないか」 「すんまへん。それは主人と相談しませんと…」 ひきつる顔を無理矢理笑顔にして、店番は対応する。 帰ってくれる事を、心の底から祈った。 「ならば、主人を出せ。奥に居るのだろう? 伝えよ。断れば店は灰となる、とな」 「!?」
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