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翌日
登校日前日
「ん……んん……」
スッキリ
とは言えないが
目が覚めた
泣いたからか、頭が痛い
「……ふぅ、姫雛……あれ、いない……」
双子がいない
僕に愛想尽かしてどっかにいってしまったのだろうか
「……?」
ガチャ
「ん……おはよう~」
「あ、姫雛……おはよう」
「ほら、早く顔洗って着替えなさい(^^)」
「う……うん、莉菜は?」
「下でお母さんとお話ししてるわよ~(^^)」
「お話し?」
「あんたの事情のことよ」
なんてことだ
友達の母親に女装中なのがバレてしまった
双子の家族はものわかりがいい
とても優しいひとだ
だが、友達の家族に知られるなんて……
「……一二三さんはなんて?」
一二三(ひふみ)さん、双子のお母さんの名前だ
とても覚えやすい
「かなり面白そうにしてたわよ?案外莉菜の腐女子はお母さんから遺伝してるのかも……」
「二三四さんは……い、いないよね?」
「バッチリいるわよ(^^)」
二三四(ふみよ)さん
双子の姉だ
あくまでも三つ子ではない
名前は確実に一二三さんからいただいたのだろう
私のお姉ちゃんと交友関係があるみたいだが
正確なことは不明だ
「……おじさんも?」
「まぁ、そりゃね」
おじさんとは
双子の父親のこと
この人の名前は存じ上げていない
「……寝る」
「んなこと言ってないで、早く起きなさい、明日の準備しないといけないんだから」
そういえばそうだ
明日から登校しないといけない
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