20歳

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いつもは気難しそうに 自分のことを多く語らず 愛想笑いしかしない彼が 私に声をかけ微笑んでくれたのが嬉しかった 「お腹すいたね」 さりげなく彼のシャツの裾を軽く掴み 彼について店内へと入っていった タバコを吸う彼は喫煙席を希望するかと思いきや「おタバコは?」と尋ねる店員さんに「吸いません」と告げる あれ?なんで? と思ったがなんだか口を挟めない雰囲気 席に案内されメニューを見ているときにそんな私を悟ったのか 「タバコ吸わないんでしょ?」 と聞いてきた 「私は吸わないけど…」 「じゃあ俺も吸わない」 さりげない優しさが嬉しくなる そんなところにどんどん引き込まれてしまう 。
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