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『……』
土斎沖左平「「……」」
重い沈黙が続く中、一番最初に口を開いたのは胡桃だった
『お、おおお邪魔しましたぁーー!!どうぞ、ごゆっくりいぃーーーッ!!!」
ばたんっ!
ガチャッ!
タタタタタ…ッ
…
胡桃は反射的にドアを閉めて鍵をかけて、一目散に廊下を走り抜けた
『……絶対今の…』
……不審者だ。
しかも…何やら着物のようなものを着て、刀らしき物を腰に差していた
あれは、かなりの悪質な不審者に違いない!
* * * * *
沖「ぷ…ぷはははっ!!」
土「おい総司。何笑ってやがるんだ。」
沖「いや、なかなか面白い子だなーって思って。」
平「ちくしょ~…。この扉びくともしねえ。」
左「何なんだよこの扉は…」
原田は扉を開けようとするが、扉はびくともしない
すると、隊士達の耳には風の音が僅かに聞こえた
* * * * *
『こ…近…藤…先せ…』
近「おっ!胡桃か!
何かあったのか?」
『…大変…なんです…図書室に、ふ…不審者が…!』
近「な、何ィ?!不審者だと?!!それは大変だ!今先生たちを集めて図書室に行くから、君はここで待っていなさい!」
近藤先生は他の先生を率いて図書室へと向かった
かし、不審者など何処にもいなかった
『え!そんなはずありません!私はこの目で…』
近「落ち着け。きっと、鳥なんかと不審者を間違えたんだろう。
今日はもう帰って寝なさい。」
『……はい。』
胡桃は小さく返事をして、荷物をまとめて、学校をあとにした
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