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ドサッ
ゴツンッ!!!
食い逃げ犯を担ごうとした沖田の頭上より何かが堕ちて来た。
そして、沖田は、頭を強打した。
『イッ!「いったぁーいッ!」
沖田の悲痛な、叫びを遮るように、女の声が路地裏に響き渡った。
沖田は、痛む頭を片手でさすりながら、自分の頭に降ってきた者を見た。
そこには、頭を抑えてこちらを睨む少女が一人。
「・・・・・・・」
少女は、涙目で無言で沖田を睨みつづける。
沖田、あっけにとられて無言、ぼぉーぜんと少女を見る。
睨み合いのような、沈黙で路地裏は、静まり返った。
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