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更に同じ頃。王都の某所。
またもや黒いローブの男達が集まっていた。
「例の物、ようやく手に入りました。
じきに敷設できます。」
その言葉に、数人がうなずく。
「これで切り札が増えた。向こうの動きは?」
「はい。四天王が壊滅、残すは魔王のみとなります。」
「それは結構。全て終われば、神帝を新たな脅威として仲間を増やせる。」
くぐもった笑いが室内に響く。
(やはり、総帝様の予測通りの動きとなるか。)
一人浮かない顔をしているのは、潜入している闇帝だった。
「どうした?」
緊張した闇帝の雰囲気を察してか、一人のローブの男が声をかける。
闇帝「ああ、生き残ってる魔人の四天王を何とか利用出来ないか考えていた。
カードは多いに越したことは無いからな。」
咄嗟に口から出任せを言う。
「流石だな。ま、あれが手に入ったし、心配ないだろ。」
何とか誤魔化せたようだ。
(誤魔化せたか。しかし、あれとは何なのだろう・・・)
国王側、反国王側共に何やら動きそうな気配。
コウはやはり巻き込まれるのだろうか・・・
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