プロローグ

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―20XX年、日本全国の男子中高生の間で大人気となっているレースゲームがある。 「High Speed Attacker 5」―、実在する車を用いてレースで勝利してポイントを稼ぎ、そのポイントでハイパワーの車やドレスアップパーツを購入して、全国にいるライバルたちと競うというゲームだ。ゲームそのものの完成度も非常に高く、中高生に混じって大学生や社会人もプレイしている。 しかし、そんな大人気ゲームに目もくれず、ひたすら勉強に励んでいる人物が存在する。主人公・天王洲流星がその人物だ。彼にとって今までゲームとは、脳トレやパズルなど頭脳をフル活用するものだけだと思っていた。だから、生まれてから一度もゲームセンターには行ったことがない、むしろ行こうとも思っていなかった。 この物語は、そんな流星が「High Speed Attacker 5」に出会ったことで、その世界観に引き込まれ、ゲームプレイヤーの頂点を目指そうとする、彼自身の性格の変化を綴ったものである・・・
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