6389人が本棚に入れています
本棚に追加
/536ページ
脇の下に差し込まれた腕がヒョイッとオレを持ち上げて、
洗面台の横の空いたスペースに座らされた。
(………ペンギンの必要性は?)
高い位置に座らされて目線が高くなったことで、
見上げることなく瑠一と視線が絡む。
その眼がフッと細められたかと思うと、
脇の下の腕がそのまま背中に回り完全にホールドされてしまった。
オレは馬鹿みたいに未だペンギンのまま。
(え?!……な、何すんの?!)
.
最初のコメントを投稿しよう!