始まり

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「俺の名は奏間 蓮だぁ!!」 夢の中で問いかけ続ける誰かに半ばキレながら答えた。 最後に聞いたのは小さな泣き声だった。 そこで目が覚めた。 「ったくだりぃ夢だな」誰もいない部屋で1人目を擦りながら愚痴った。 俺はいつも1人だった… あのときから… 俺には物心ついた頃から両親というのがいなかった。 今までも1人だったし別にこれといって寂しくも悲しくもなかったが… 小さい頃から1人でいた。 いつからここにいるかわからないが毎月誰かが家賃を払ってくれているので別に問題はない。 (生活費もふりこまれてるしな。) いつものようにバイトにいき深夜に帰宅する毎日。 正直飽き飽きだった。 その頃からか、こんな夢を見始めたのは… そんなことを考えながらタバコをふかしていたときそれは起こった。 「ドンッ!!」 いきなり頭に衝撃がきて、 俺はそのまま気を失った。
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