奪われたハート

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「…その名前に子がつくだけよ……」 暫く黙った後、ミキコさんがボソリと、小さくそういった。 その名前って、もしかしなくても、オレの…だよな? てことは、『美貴子』って読むのか。 「うっそ……マジ?すげぇ…。やっぱオレらって結ばれる運命だったんじゃん?マジ嬉しいっ!なぁ~美貴子さぁん、やっぱエッチしよーよぉ。ホテル行こーよぉ」 嬉しさのあまり、オレは美貴子さんを抱き締める腕に、更に力を込めた。 「ななな何言ってんのっ?行くわけないでしょっ?ちょっと、苦しいっ!ふざけてないで早く離れてよっ!」 真っ赤になりながら狼狽える美貴子さんが可愛くて、つい意地悪してみたくなる。
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