1522人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
「…その名前に子がつくだけよ……」
暫く黙った後、ミキコさんがボソリと、小さくそういった。
その名前って、もしかしなくても、オレの…だよな?
てことは、『美貴子』って読むのか。
「うっそ……マジ?すげぇ…。やっぱオレらって結ばれる運命だったんじゃん?マジ嬉しいっ!なぁ~美貴子さぁん、やっぱエッチしよーよぉ。ホテル行こーよぉ」
嬉しさのあまり、オレは美貴子さんを抱き締める腕に、更に力を込めた。
「ななな何言ってんのっ?行くわけないでしょっ?ちょっと、苦しいっ!ふざけてないで早く離れてよっ!」
真っ赤になりながら狼狽える美貴子さんが可愛くて、つい意地悪してみたくなる。
最初のコメントを投稿しよう!