第1章

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「またあの上司に雑用押し付けられてんの?」 「う・・うん 上司だし仕方ないよ それに、苦じゃないから」 千鶴の哀れんだ目を見ないようにして、隣を歩く。 徳永悠(トクナガ ユウ) 23歳 この一流企業に入って早4年 高卒は絶対採らない会社だが、卒業してフリーター歴が長くいつまでたっても、就職出来ずにいた私は、父親のコネでこの会社に入れてもらった。 高卒だから・・なんて言われたくなく、日々出来る限りの努力をして勤めている。 千鶴は同期といっても、大学を卒業してしかるべき道を通って入社したエリート。 仕事もてきぱきこなすし、私から見ても素晴らしいキャリアウーマンだ。 すらりとした身長にショートヘアこれで容姿もいいから女としては、少し悲しい。 それに比べて私は、158センチの幼児体型 唯一女らしいと言えば腰まである長い髪ぐらいだ。
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