儚い願い…。

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誰もが、個々に持つ 「パンドラの箱」 あなたの箱の中味は 「希望」ですか? 私の箱の中味は 残念ながら 「絶望」みたい。 今、 私の憧れている女性のエッセイに 「最期の時、あなたは 愛されたことを思い出しますか? 愛したことを思い出しますか?」 と、記されていました。 迷わず、私は あなたを 「愛したこと」 を、思い出すでしょう。 あなたには、 ほんの少しだけ こんな私に 「愛されたこと」 を思い出してほしい。 何度も、裏切られ、心を 折られ、傷口えぐられ、 捨てられた…。 それでも、大好きだよ。 大切だよ。 「僕は人間のグズだ」 って、 いつも言っていたね。 うううん。 あなたは、グズじゃない。 宝物です。 私のパンドラの箱は、 絶望みたいだけど、 たった一つの 私の「宝箱」は、 宝物が入っているよ。 あなたと過ごした つかの間の幸せな 「思い出」という名の 宝物です。 それでも 絶望の中に淡い夢を抱く。 それは、愚かな夢。 あなたとの幸せな 限られた時間の 私が私でいられる ほんの少しの時間が、 また、あなたと一緒に 過ごせる夢。 信じて… 本当はもう 悔いのない余生。 脱け殻になった魂、 探しながら、 ここで待っています。 大切なあなたへ。 それまで、どうか お元気でいて下さい。 … 今、あなたに無性に アイタイ…。
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