終焉

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「アスカ…?」 私の名前を呼んでいる…? 私は赤い森で汚染された野草を摘んでいた 食べるものはこれしか無い。もう、病魔に冒された私は放射能なんて怖くない 振り向くと、黒い髪に黒い瞳、綺麗な肌の青年。この世界では珍しい 大戦で使われた化学兵器のせいで、みんな、色素が抜けていたから 私の髪も瞳も白くなり、肌は焼けて赤くただれていた 人種の区別も、判らない世界 そんな中、異質な存在の彼 私の身体は固まる
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