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とりあえず涼介君の隣の椅子に腰を下ろしてメニューを手に取る。
機嫌が悪くなるなら家で仕事でもしながら待っていてくれればこちらも気が楽なのに、結局涼介君に押し切られて待ち合わせをした結果がこれなのはちょっと納得がいかない。
でも、そんな事を言える訳もなく、私はメニューを見ながらも必死で考える。どうしたら涼介君の機嫌が良くなるか、と。
丁度その時、井上さんが私の前ににこやかにやって来て一緒にメニューを覗き込んだ。
「お腹減ったならオムライス作ろうか?さっき彼も食べたよ。」
「ホント?実はあんまり食べてなくてちょっと小腹が空いたところなの。」
「桃華はいつもお腹を減らしている気がするね。」
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