風紋

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『愛』 ただ、愛されたいだけ。 ただ、夢見ただけ。 尽くして、 尽くしすぎて。 嫌がられて、 嫌になれなくて。 傷ついて、 傷つけて。 それでも、生きているのが痛ましいくらい。 空は蒼く、大きい。 ―― 私は、ちっぽけ。 草は、一生懸命だ。 ―― 私は、ただの屑。 黒く塗り潰された、 落書きのよう。 目の前にあるモノ全てが、 輝かしく見えて。 ただ、愛されたいだけ。 誰かに、必要とされたい。 ただ生きているだけなら、 感情を喪ってしまいたい。 そう願うのは、 誰でも同じでしょう? いつか描いた夢。 とっくの昔に、壊してしまった。 何を見て生きるのだろう。 答えはない。 けれど、愛されたい。 尽くして、尽くして。 どうしたら、 愛してくれるの? 見つからない答え。 きっと、見つからない。
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