第5章.叫

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ

第5章.叫

少年は、緩んでいた。緩んだ頭は、簡単には治らない。 ある日少年達は交差点にいた。買い物の帰りだった。 少年は、不注意から赤信号を渡った。 トラックは急には止まれなかった。 …………………………………… 少年は目を覚ました。どうやらここは交差点のようだ。 隣りには姉の服があった。 しかし、それを着てたのは姉ではなく肉だった。 少年は、その時初めて理解した。 現実の怖さを、重さを…。 少年は叫んだ。 泣いた。 殴った。 それでも、返ってこないものがある。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!