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第5章.叫
少年は、緩んでいた。緩んだ頭は、簡単には治らない。
ある日少年達は交差点にいた。買い物の帰りだった。
少年は、不注意から赤信号を渡った。
トラックは急には止まれなかった。
……………………………………
少年は目を覚ました。どうやらここは交差点のようだ。
隣りには姉の服があった。
しかし、それを着てたのは姉ではなく肉だった。
少年は、その時初めて理解した。
現実の怖さを、重さを…。
少年は叫んだ。
泣いた。
殴った。
それでも、返ってこないものがある。
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