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「それじゃ、次はギルな」
「私は、結婚した事以外は半年前となんら変わっていない」
「それ、自己紹介なのか?」
「同じことを二回言っても仕方ないだろう?」
「そりゃそうか」
その後、ジュンのクラスメイト達が自己紹介をしてくれた。
トゥーナの親友で最初に扉のところにいたのがソフィア、いつも眠そうでやる気がないのがカリン、いじられキャラっぽい男子がグレン。
「そして、あの青ピがロードだ」
未だに壁に突き刺さる少年を指して、ジュンが紹介した。
最早、あれが一つのモニュメントみたいに見えてきたんだけど、気のせいかな?
「あっ、言ってなかったけど、私妊娠してるから」
「……はっ?」
言い忘れていた事を告げると、ジュンはその場で停止した。
衝撃的過ぎたのか、壁から引っこ抜いたロードを落としていたけど。
トゥーナ達も、目を見開いて口をパクパクさせていた。驚き過ぎじゃないかな?
「お前……今なんて言った……?」
「だから、妊娠してるの。ちなみに、今五ヶ月目」
「何故、このタイミングでカミングアウトした?」
「う~ん、ホントは寮に戻ってからトゥーナとジュンにだけ言うつもりだったんだけど、皆いい子みたいだからね」
信じた子には、最大級の信頼を、ってね。
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