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「相変わらずだな、お前は。まぁ、おめでとうと言っておくよ」
「うん、ありがとう」
呆れ顔のジュンからの祝福に、微笑んで返していると、女子三人組が瞬く間に詰め寄せてきた。
あの眠そうな顔をしていたカリンですら、今は目を輝かせていた。やっぱり、女の子だねぇ~♪
「お腹……赤ちゃんいるの?」
「そうよ、トゥーナ。触ってみる?」
「……うん!」
いつにも増して力強く頷くトゥーナの手を取って、お腹にそっと置いた。
「少し……膨らんでる……」
「そう、ここに私とギルの子がいるの」
「わ、私も触らせて!」
「私…も」
「はいはい、順番にね。あんまり刺激すると赤ちゃんびっくりしちゃうから、優しく触れてね」
こうしてると、ルリが妊娠してた時を思い出すなぁ~立場は真逆だけど。
「妊娠したって分かった時、どんな気持ちだった?」
「幸せだったわ。だって、愛する人の子を授かったんですもの」
「幸せ……」
ソフィアの質問に答えていると、トゥーナがボソリと呟いた。
「あらあら~?トゥーナさんは何を想像しているのかしら?」
「な、何でも……ない…!」
そうは言っても、顔真っ赤にしてるんじゃ説得力ないよ?
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