序章 始まりの鐘

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「よっこらしょっと」 カンパニーの商品の倉庫にカンパニーの紋章が入っている服を着た男性が品物を整理している 「僕も手伝うよ」 黒髪の少年は男性に声を掛ける 「だ、だめですよ!デュオ様!また会長から私が怒られます!」 男性は黒髪の少年をデュオと呼んだ デュオは男性にお構いなしに訊ねてくる 「で?僕は何をすればいいの?」 「では倉庫に残った商品がないかチェックをしてください。お願いします」 男性は困った顔をしつつも、デュオに仕事を頼んだ デュオは倉庫に入り、電気を点け、他に残った商品がないかチェックし始めた 「あれ?これ商品じゃないのかな?」 倉庫の奥の方にある箱を見てデュオはつぶやいた ちょうど人が入るサイズくらい大きな箱だった 「なんだろ?これ?」 箱をそっと開けると 「女……の子?」 顔をよく見て人形だと気がついたデュオ 「なんだ。人形か……。しかし人間みたいだなぁ。肌とか柔らかそうな感じがする」 そう言ってデュオは人形の手に少し触れた
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