プロローグ

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プロローグ

後数日で入学式が始まるというのに、今日はまだ少し肌寒い朝だった。 窓から差し込む太陽の光が、徐々に部屋を暖める始めている。 今日は素敵な休日になるかもしれないなとどこか感じながら、まだウトウトと布団の中で夢心地でいた。 不意に涼しげな風がワンルームの部屋に、何処からともなく吹き込んできた。 『朝風が、安眠を妨害しようとしているのかな!?  でも後ちょっとだけ……  やっぱり、二度寝って最高……』 なんて思いを巡らせながら、前日の疲れと少し体に残ったお酒のせいで、眠気に勝つ術も無く改めて布団に包まり直した。
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