ステージ31 ア・バオア・クー 決戦

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右腕でビームライフルを引き抜き、左腕のガトリングガンを放つ。 クソッ! いつも後一歩のところで邪魔をする。 決定的な場面でこちらの行動を阻害するかのように追いすがってくるアレックスに憤りの念を感じながらシールドでその第1斉射を防御し、ビームライフルで反撃を加える。 アレックスとの射撃戦闘が開始された。 お互いに射撃武器を駆使した攻撃とそれを回避するための激しい戦闘機動が繰り返される。 アレックスのガトリングガンがシャゲの機体をかすめ、ビームが通り過ぎた残滓がアレックスの装甲を焼いてゆく中、中々これといった決定打を与えられないことに序々に苛立ちが募ってゆくことを自身の中に見出すことが出来た。 『ウォルフガング!いくらお前がこの戦争を生き残るつもりであっても、俺たちと戦うつもりならば俺が許さん!』 いらだっているのはナイトハルトも同じであるように感じた。いや、ナイトハルトが苛立っているのは単にこの状況から進展が見られないことだけだろうか?それだけでは無い様に感じるが、それだけのような気もする。 どちらであったとしても俺が打ち倒してゆかなければならない相手であることに代わりは無い。そうしなければ俺たちが生き残ることなど出来ないのだ。 「黙れ、ナイトハルト!お前はヴァンリートを殺した! 俺はお前を許さない!」
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