はじめに二人がお互いを観察するようである

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~黒い方、もとい七神視点~ 俺の前で本を読んでいるこいつは『鬼ごっこ』の審判、それ以上に『道化』、名前をティムという。 こいつが何か作業を中断して考え始めた時は大概ろくでもないことを考えていやがる。 それで俺の方を見ていたってことは…考えない方が精神衛生にいいな。 さて、こいつは奇抜な衣装、爬虫類じみた緑色の瞳を差し引いても見てくれはかなりいい。 だが『綺麗な花には棘がある』のことわざ…いや、こいつのは『棘』なんて可愛いものじゃねえな。もっとえげつない何かだ。 つまりは性格や腹の内、内面が酷えんだ。 どう酷いかは言いたくないが… 一番酷い目に遭ったヤツは二度と人前に出られなくなった。こいつの言葉責めだけでだ。 それぐらいトラウマを抉ったり弱味につけ込んだりする、揺さぶりの才能に長けているってことだ。 あとある種の天才ってヤツでもある。質が悪い。 けどなんだかんだで俺とは仲が良い…のか? まあ…同時期にここ、『幻想郷』に来たせいか色々と縁があることは確かだ。 さて、いつの間にやらティムもどこかに行ったようだし…… あ~…やることが無いってのは嫌だな…。 しゃあね、どこかに行くか。
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