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「ホント馬鹿よねぇ!全く人間も面白い店を考えるわねぇ。」
「そうそう、それに乗ってくるお馬鹿さん相手にするのが楽しいんじゃない。」
化け狐達は言いたい放題。見た目が綺麗すぎるせいか、その姿は恐ろしく見えた。
「春姫、知ってる?ああやって高笑いしている奴の顔を踏みつけるのって楽しいんだよ。」
神影が笑った。ただし、その笑顔は清々しさを感じるほど真っ黒。純粋な黒。
「行ってきま~す。」
ヘラッと神影が笑うと…消えた。
ううん、正確には跳んだ。
そして…
メキョ…
狐鈴の横っ面に神影の靴底がめり込んだ。
そのまま狐鈴は地面と熱~いキスを(強制的に)交わした。
一方の神影は綺麗に着地をして、狐鈴を見下ろした。
「今まで高笑いしていた奴を見下ろすのって好きなんだよね~」
ニヤリとドス黒い笑みを深め、何が起こったか分からず茫然とする狐鈴を見下ろす神影。
(スイッチ入ったんだなぁ…)
神影は仕事中に眠気のピークに差し掛かるとああなる。
早く床に就くために相手を早くぶちのめす。
私は心の中で合掌した。
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