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「ゼノ帝国皇帝、アイザック・ゼノ・ドラグニル陛下。
並びに皇后であられるジャスミン・ゼノ・ドラグニル妃殿下。
ついでに宰相の地位に身を置く俺、コリー・フォーマスと」
「国立魔法研究所、所長で次期賢者の僕、ヴァン・カレット。後、クレアもだっけ?」
「はい、僭越ながら私も連盟させて頂きました。
私は妃殿下の近衛騎士隊隊長の身分を頂いております、少将のクレア・パナシェと申します」
実戦用じゃなさそうな、細かい装飾が入った白銀の鎧を髪の色と同じ薄紅のドレスの上に着た女性騎士が燐とした雰囲気で名乗った。
って言うか、何でVIPの名前並べてるか解らんのだけど。
あれ?っとあたしも首を傾げると、コリーさんがニヤリと笑った。
「取り敢えず、コレだけのメンバーが連名でノゾムの保護者に付いてる訳だ。
だから、事実だけ観ればノゾムは帝国の養女」
「認めてない上に、立場権限諸々破棄してるから書類上だけだけどな」
サラッと臨さんが否定したけど・・・ちょ、は!?
「「養女ぉお?!」」
「書類上で“だけ”な。で、コリーどういう事だ」
「俺は勿論だけど、多分ヴァンもノゾムも保護者に成りたいかなーって思ったんだけど?」
ノゾムは同郷の後輩だと思ってるだろうし、
ヴァンはノゾムのとこ(世界)に付いて掘り下げたいみたいだし、彼等の魔術レベル半端ないだろ?
そう言って悪どい笑みを浮かべたコリーさんがちらりと視線をリチャード君に向けた。
「殿下はどうします?」
「んー、一応名前出しとこうかな。面白そうだし、友人にもなりたいし」
のほほんと笑うリチャード君に、了解。とコリーさんが頷いた。
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