第一幕 次元を越えた少女

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「氏名:四神宮 櫻 出身地:神戸 年齢:十五歳 性別:不明(書類上・男) 死因:絞殺のあと、数回刺殺っと」 ここは、某解剖室。 昨日、殺害事件が起きた。 犯人は、実の親。 解剖担当になった先生達は、やりきれない思いで一杯だった。 殺害動機は、役に立たないから。司法解剖が無事に終えた後。 死体以外誰も居なくなった一室。一瞬の内に死体が失くなった。 そして、この世界に四神宮 櫻という存在が消えうせた。 ドックン・・・ドックン・・・。 (心臓の鼓動が聴こえる・・・・。どうして?) 「・・・・・・・・ここは・・・・っ!?」 確か・・・、死んだ筈なのに・・・・。 しかも 「身体が縮んでいるし・・・・」 キョロキョロ 「手品の道具かな?これ」 自分の周りには、多種類の手品の道具が置いてある。 ガタンッ!? (!?) 大きい箱の裏側に、逃げ込んだ。 (・・・って、なんで隠れたんだろう?) ガチャッ。 誰かが入ってきた。 (トレンチコートと帽子・・・。関係者かな?この男性) 「あばよ!黒羽盗一!」 (え!?) トレンチコートの男は、嫌な笑みを浮かべた。 そして、立ち去った。意味深な言葉を残して。 「どういう意味だろ?」 トレンチコートの男が居た場所に向かった。 「なにこれ?」 脱出マジック(?)の道具には、不必要なパーツがついていた。 ガチャガチャ。 「『遠隔操作型の爆弾』・・・・・・・・え!?」 勝手に言葉が出た。 それに、どうして簡単に、外すことが出来たの!? 「『あの男の名は、ジャッカル。凶悪な宝石を専門に盗んでいる悪党。彼の狙いは、黒羽盗一を殺すこと。事故にみせて。』」 まるで、始めからそういった知識が備わっているかの様な推理。 (口が勝手に言葉を・・・・!?) 「『悪戯・死の贈物:ミスチフ・デスプレズント』」 手元にあった爆弾が、消えた。 「『悪党を裁くのは、正義の女神のシンボルを持つことを許された者。その者に任せよう。悪戯・偽りの贈物:ミチスフ・プリテンドプレズント』」 クラッ。 (頭が・・・重い。なんだか・・・眠い・・・・。) 意識がブラックアウトした。
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