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『………さすが。優から聞いていた通り、勘がいいな』
『やっぱり。俺達ってのは優さんと優さんの影体ってことですか』
『『?!』』
一番近くにいた朝木は少し距離を取った。
それでも動じないリーダーはきっと知っていたんだろう。
『大丈夫。乗っ取るつもりは無いから』
『なら良いです。………普通なら、証拠を、とでも言いたい所ですけどもう示してるし、それに時間もないですからね』
『そうだよ。そろそろ優だけってのもね。早く加勢してやってくれよ』
「…………よっしゃ……」
気合いを入れ直すように手の平を拳で叩いた。
『円盤を展開します。補正よろしく』
『任せろ!』
『じゃあ俺は西野の攻撃に俺の影を乗せて奴をマーキングする。で、皆に伝えるよ』
『作戦決定だね』
『西野、あとちょい右』
『おっけ』
鎗を飛ばした。
「付いた!」
「っ………何を……」
「舞崎は解けたな」
「必然的にね。………移ったぞ」
『どこに行った?』
『玉座の後ろ………ん? なんだ、これ』
途端、視界に何かが割り込んできた。
舞崎の感じとったモノなのか?
ヒトがうず高く積み重なっていた。
『………下衆だな』
『どーかん』
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