35

9/10
305人が本棚に入れています
本棚に追加
/540ページ
『………さすが。優から聞いていた通り、勘がいいな』 『やっぱり。俺達ってのは優さんと優さんの影体ってことですか』 『『?!』』 一番近くにいた朝木は少し距離を取った。 それでも動じないリーダーはきっと知っていたんだろう。 『大丈夫。乗っ取るつもりは無いから』 『なら良いです。………普通なら、証拠を、とでも言いたい所ですけどもう示してるし、それに時間もないですからね』 『そうだよ。そろそろ優だけってのもね。早く加勢してやってくれよ』 「…………よっしゃ……」 気合いを入れ直すように手の平を拳で叩いた。 『円盤を展開します。補正よろしく』 『任せろ!』 『じゃあ俺は西野の攻撃に俺の影を乗せて奴をマーキングする。で、皆に伝えるよ』 『作戦決定だね』 『西野、あとちょい右』 『おっけ』 鎗を飛ばした。 「付いた!」 「っ………何を……」 「舞崎は解けたな」 「必然的にね。………移ったぞ」 『どこに行った?』 『玉座の後ろ………ん? なんだ、これ』 途端、視界に何かが割り込んできた。 舞崎の感じとったモノなのか? ヒトがうず高く積み重なっていた。 『………下衆だな』 『どーかん』 .
/540ページ

最初のコメントを投稿しよう!