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なにやら周りを見回しているみたいだが。誰か探してるのか?…エレベーターの中での事を思い出し若干の気まずさと羞恥を感じて俯く。
「…刹那、どうした?」
すると煩さに顔をしかめていたギンだったが、どうやら俺の変化に気付いたようで、不思議そうに覗きこんできた。
「あ…ごめん、大丈──」
「刹那っ」
「わ…っ」
すると背中にいきなり衝撃。
そして視界の隅に入った綺麗な金髪に首を捻って振り返るとやはりそこに居たのは伊織だった。
「会いたかったです、刹那」
「あ、う、伊織…」
勿論悲鳴が上がる訳でして。
笑顔で擦り寄ってくるし耳元で話されたりで、わたわたしていた所にギンの助け船が!
「刹那が困ってる。離れろ」
「はい?別に刹那は嫌がっていませんよ。ね、?」
「………」
沈没したー!!!
助け船が沈没したぞ!そして俺に同意を求めるな、伊織!
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