其の三

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でも僕にはもう無理~! 「かなちゃ~ん」 「……なんだよ」 「手伝って?」 「……」 無視して仕事を続けるかなちゃん。 ううう……どうしよう。このままじゃ僕だけ怒られちゃうよね~。 頭を抱えて唸っていると目の前に大きな手が出てきた。 「早く貸せ」 「え?」 「アンケートだよ。まだ終わってねぇんだろ?仕方ないから手伝ってやる」 かなちゃんが神様に見える! 僕はかなちゃんに残りの半分を渡すとやる気をどうにか出してまたアンケートをまとめはじめた。 このくらいならなんとか今日中には終わりそうかな~。よかったよかった。 「終わった~!」 「お疲れ」 僕よりも早く終わっていたはずのかなちゃんは僕が終わるまで待っていてくれた。 僕の分の仕事も結構やってもらっちゃったし…… 「かなちゃんありがと~」 お礼と同時に思わず僕はかなちゃんに抱き着いた。
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