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「さて、僕も行こうかな。約束があるんです」
そう言って立ち上がった海斗に、城野内はニヤニヤと笑みを浮かべた。
「結月ちゃんとデートか？」
「まぁ、そんなところです」
「付き合うことになったんだ？」
「あ、いえ、とりあえず、友達って感じで。
正直、八神を倒した今、前世へのこだわりもなくなってしまって。
ただ、彼女は僕の特異体質も理解してくれるんで、それは楽ですね」
そう言って晴れやかな顔を見せた海斗に、城野内は「そうか」と柔らかく微笑んだ。
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