序章 はじめのふたり

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それは「魔力」だった 思念体は「魔力」という創造力を持った すなわち「無」を「有」へと変える力を得たのだ 思念体達は、その力を振るうにあたり、お互いの意見を通そうと争った 世界を創る、一つの存在となるために 勿論、その争いは複雑化した思念、「魔力」による戦い… 戦いは、長きに渡って続き、「魔力」に打ちのめされ、存在を失う思念体が出始めた… そして思念体達は、自らの行いを、恐怖するようになる やがて…その戦いは「世界を創るため」ではなく「存在を守るため」という消極的なものに変わっていった… だが、やらなけれはやられる それはいつだってそうだ しかし、ようやく終わりが見えてきた 世界は、産まれる時を迎えつつあった…
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