5章

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…そういえばさっきから怖いくらいに軌条先輩が静かだな…。 「軌条先輩?」 不思議に思い、軌条先輩を見上げ未だに首に回したままの腕をほどこうとした。 だが、その腕は軌条先輩の腕によって掴みとられ、そのままグイッと引き寄せられた。 「「「!!!?」」」 「んっ…!?」 気付けば俺の腰と後頭部には手を添えられ、唇には軌条先輩のソレが押し当てられていた。 突然のことに、慌てた俺は大事なことを忘れていた。 ………お口にチャックすることを。 「んぅっ…」 当然、俺の口が薄く開かれているのをいいことに、軌条先輩は舌を入れてきた。 軌条先輩の舌が、口の中を暴れまわる。 「ん…はぁ…あっ…」 ああもう! こういう声出ちゃうからディープキスっていやなんだよ…!! 俺は軌条先輩のペースに持っていかれそうになるのを必死で防ぐ。 ここで好きにさせたらヤバイと思う。……色々。  
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