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…ここにきてどれくらい経ったのだろうか、既に体内時計はマヒし、もう動く気すら起きない
幸い、思ったより腹は減ってない。喉は少し渇いているが我慢できなくはない。
…
…
ギュルル-
何もない空間で俺の腹の音は虚しく響くのだった。
体は本当に正直だ
「お腹すいたな…」
そんなことを思って目を瞑っていると、
ギギギ…
「……。」
―なんだ?
ギィィー
何処からともなく、何が開くおとがしたのだ
カバッ
俺は飛び起き辺りを見回す。
すると、何もなかったはずの空間に扉が現れていた!
扉は少しだけ開いている
もちろん、絶望していた俺は扉に向かって駆け出した
「はぁはぁはぁ。」
息が上がっている、鼓動の音が聞こえてくる。それほど現れた“希望”に胸が高鳴ったのだ。
そして、俺はついにドアに手をかけた…
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