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今日私は、亮の家におじゃましていた。
…と言っても家主の亮は仕事に行ってるので、厳密に言えば聖ちゃんと青空(みそら)くんに会いに来ている。
「すみません…片付けても片付けても青空がすぐに散らかすから…」
「あ、気にしないでね?突然来た私が悪いんだから…」
と、青空くんが大好きなア〇パンマンのお子様せんべいと、亮に焼酎、聖ちゃんに有名スイーツを差し出した。
お決まりの挨拶があったけど、私は早く青空くんに触りたかった。
「青空く~ん、私のこと覚えてるかな?すみれだよ?」
「………………」
聖ちゃんが青空くんの小さな口から、チュポン!とチュッパ(おしゃぶり)を離しても、なかなか言葉はない。
「男の子って、女の子に比べて言葉が遅いみたいで…前に小児科の先生に相談したんですけど、まだ大丈夫だから…って言われたんです。」
「そっかぁ…」
子育てって…
大変…だよね…
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