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少しドキドキしながら、鍵穴に挿した鍵を回す。
かちゃん、という音と共に鍵が開いた手応え。
……開いて当然なんだけどね。
別に管理人の言葉を疑っていたわけじゃないぞ。
管理人さんが寮を間違えて教えてくれちゃった場合を想像しちゃってただけ！
そんな言い訳がましいことを自らへ言い聞かせつつ、俺は北寮５０３号室へと身体を滑り込ませた。
さっきの部屋と同じような間取り。
リビングに関してだけ言えば、家具の配置も同じだ。
あえて違いをあげるとすると、カーテンやソファの色くらいなものだろうか？
もしかしたら、これも寮ごとに色分けしているのかもしれない。
この部屋は全体的に白を基調とした色合いだが、さっきの部屋は暖色系だったような。
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