呪文-僕じゃなければ-

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呪文-僕じゃなければ-

俺はゆいを探してた。 今日はちょっとしたパーティーがあったから、素敵なドレスを着せて、お前を連れてきた。 ――――――――――――――― -昨夜- CM『…っ…はぁ…はぁ…』 ズルッと自身を引き抜いて、5回目の射精を終えた彼は すっかり脱力した彼女を胸に抱き寄せ、呟いた。 CM『…ごめん…つらかった…?』 息を乱しながら、愛しそうに彼女の髪を撫でて、おでこにキスをする… 『っ…はぁ…あ…大丈夫…』 CM『…ゆい…』 頬に手を添えて口づけした。 『…ん…』 軽い口づけを何度も繰り返す… CM『…今日はもう寝ようね…』 『…うん…疲れた(笑)』 すっと腕を伸ばして俺を求めるお前にもう一度キスをし、きつくその身体を抱きしめた。 CM『…あ…明日パーティーがあるんだ』 『…パーティー?』 眠そうな声… CM『…服も靴も全部用意してやるから…ゆいもおいで?』 『……チャンミンは行くの…?』 CM『…行くよ』 『…チャンミンが行くなら…行く』 そう呟いて、彼女は目を閉じた。 CM『…会場にいるときは…俺の側から離れたらだめだよ?』 『……どうして…?』 小さな声… CM『…わかれよ…』 君は魅力的なんだから。 俺は、眠りに落ちた彼女にもう一度キスをして…目を閉じた。 ――――――――――――――― CM『……ちゃんとそう言ったのに…』 飲み物を取ってこようと、俺は少しだけ彼女の側を離れた。 CM『…(笑)…どこ行ったんだ?』 お前はすぐにいなくなる。 彼女のシャンパンを一口だけ飲んで、彼はテーブルにグラスを置いた。
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