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呪文-心を操れるから-
JJ『…っ』
急いでるのに…
赤信号に車を停め、ジェジュンは唇を噛む…
今すぐ帰りたい。だけど外は雨。道も混雑していた。
JJ(ゆい…怒ってるかな…)
今日は彼女の誕生日。早く帰ると約束したんだ。
JJ『結局12時…(笑)』
苦笑して玄関を開ける。
『…遅い!』
やっぱり。
腕を組んで、ご立腹な彼女。
玄関に立ち、きつく睨みつけてくる…
JJ『…仕事が長引いて…ごめん』
大きな深い瞳を、切なげに細めて、彼は呟く…
しばらくその顔を見つめてから、彼女はすっと顔を背けた。
無言のままリビングに入る…
JJ『ゆい…ゆいごめんって…』
後ろ姿に呼びかけても返事はない。
JJ『ゆい…』
白い腕を掴んだ。
仕方なく彼女は振り返る…
『…っ…もう嫌…ジェジュンなんか…』
JJ『…本当ごめん』
掴んだ手に力を込め、彼女の腕を引いて唇を奪った。
抵抗しようとする細い身体を抱きしめる…
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