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見ちゃだめ
『チャンミン!もうすぐ家に帰るね』
CM『あ~うん。待ってるよ~』
僕はこう言って電話を切った。
今日は僕のほうが早く仕事が終わって、家にも早く着いた。
数少ない、君と過ごせる夜…
CM『早く帰ってきって~…』
彼はソファによりかかり、天井を仰ぎながら呟いた。
リモコンに手をのばして、チャンネルを変える…
しばらくして、鍵の開く音がした。
ガチャ
『はぁ~!疲れた!チャンミ~ンただいま…』
CM『あっ!お帰り~…ってびしょびしょだよ//!?』
『そうなんだよ~~』
振り返った先にいた彼女はしっとりと濡れた髪に、下着が透けるくらいびしょびしょのブラウスを着て、リビングに入ってきた。
『雨が降ってきてね…私傘持ってなくて…はぁ…濡れちゃった』
そう言って君は髪をかきあげる…
CM『…へぇ///』
その仕草と透けた下着がなんとも色っぽくて、僕は曖昧に視線を逸らした。
見ちゃいけないような気がして…//
『…私シャワー浴びるね…あ…チャンミンも一緒にどう(笑)?』
CM『あ、浴びないよ//!』
少し年上の彼女にいっつもからかわれて…はぁ…僕って情けない(涙)
『~♪』
楽しそうにバスルームへ向かう君をちらっと盗み見て、僕はテレビに視線を戻した。
なんか忘れてる気がする…
CM『………!』
あぁそういえば!
シャンプーが切れてたんだった!せっかく買ってきたんだ。渡さないと…
思い立った僕は、立ち上がって脱衣所へ行き、迷わずドアを開けた。
CM『ゆい!シャンプー切れてただろ?』
『きゃぁ//!!ちょっと…///』
CM『あ…ごめん…』
真っ赤な顔をして、自分を隠そうとする彼女…
ちょうどブラジャーを取ろうとしてたみたい//?
僕はどうしたらいいかわからなくて、なんとなく君の身体を眺めてた。
『ちょ…何見てんの//?出て!見るな//!』
CM『あ…うん…』
怒ったようにこう言って、君は僕を押し出す…
CM『……』
ドアの前でしばらく立ちつくすチャンミン…
CM『(笑)』
にやっと笑って、彼は再びドアを開けた。
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