理想夢想

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「もう、マジで見んなよ」 「……だ、だって、てか蝶だっていっぱい見てきたじゃんっ」 花はさっきから俺が物を装着するのを興味深そうに観察し、じーっと目を見開いていた。 いや、いくら初めてでもこの視線は俺にとって非常に痛いものだった 「もう、いいや」 今まで花に後ろ姿を向けたままの装着をしていたが もういっそ見せてやろうかくらいの勢いで、ばっと花に向き合って物の装着を始めた そもそも着け方これで良いのか?何となく感覚でやってるが、良いのかどうか疑問だ 「わ、わあ……まる見えだよ」 俺の下半身を見るも引きつった様な表情で布団を自分の体に寄せた ええっ!なんかいきなり引き気味な感じになられた!なんなんだよ! 「まる見えで結構。今更はずかしがってもね……花は子供だなあ」 いや、実際今も十分体が好調するレベルで恥ずかしいのだが…… 「子供じゃないし、ふん……つけ方も知らないくせに」 「うっ……うるさいな!あっ……説明書入ってるじゃん。なんだよ」 「じゃあ私も協力してあげる」 正直この手の説明書なんか読んでる人いるのかどうか疑問だが 大事な避妊に関する事だし、しっかり読んでおくべきだと思った その後、何とも恥ずかしい格好のまま二人でコンドームの装着に成功する 決して彼女の花が自らのお手で付けてくれたわけじゃなかったけど 積極的に説明書を読んでもらい、俺が目の前で装着するという 絵にも書けないなんとも微妙な感じで行ったのだった 全国の童貞諸君はどう実践したのか気になる所である
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