プロローグ

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「まぁだいたい当たりね。実は……」 「あなたはあの時死ぬはずじゃなかった。けど、私…てか神様のミスで死んでしまいました、って?」 アリスの言葉を遮り自分のファンタジー的予想を言った。 つまり王道 つまりテンプレ つまり異世界 つまり転生 つまりファンタジー なんて想像してみたり。 「……はずれ。あなたがあの時死ぬはずじゃなかった、って言うのは正解だけど。私のミスじゃないし、この程度なら相手に言わなければ無問題よ。」 酷いな、それ。 本当にアリスのミスじゃないのか? 「本当に私のミスじゃないわよ。さっきも言ったけど、この程度なら相手に言わなければ平気。こっそり普通に転生させえるわよ。お詫びに次の人生は少し幸せになるけど。」 「じゃあなんで……」 「原因を話す前にこの世界って言うよりこの全次元の仕組みから話すわね。 私は全次元を管理する『次元神』だけど、その下に私の部下、まぁサタールとか、ヴァンエル、サミカとかに『世界神』……あぁ。あなたがいるのは、科学地域の世界、『アース』。 世界には色々な地域があって科学のほかにも、物語地域の世界もあるの。」 アリスは空中に線を書いて説明し始めた。 物語ってまさかブ○ーチの世界とかネギ○!?の世界とか!? おいおい一体いくつ世界があんだよ…… 「そんなことしてたらきりがないでしょ。それに携帯小説とかアマのも入れたらすごい数になるでしょ。だから物語地域の中に小説の世界があって、その中にあるって感じよ。マンガも同じくね。」 ……確かに。 「で、世界神って言うのは、その地域を管理する神様のことなんだけど、その神様の下にも部下がいてアース……あなたの世界の神様はアース神でその下に、日本神がいてその下に…… みたいに自分の管理するべき場所を管理してるの。でもちょくちょく自分の所だけだと手におえないものがあってそれを上の日本神に任せて、日本神でも手におえないものがアース神に、アース神にも手におえないものが世界神に……でそれでも手におえないものが私こと次元神に回ってくるの。 全次元で手におえないものばかりあるってことは……まぁ大変でね。」 あぁ、それは大変だ。 たらい回しにされてんだから。 「……言っておくけど、たらい回しじゃないとおもうわよ?しかもその回してるスピードはその問題が発覚……気づいてから1秒以内には私に回ってくるし。」 わぁ~技が神ってる。 違うか、神か。
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