《第3夜》

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閉店が近くなり次々に客が帰り始める 斎藤はまだいる サキが上手く足止めしてるようだ 最後の客が帰り 店には 俺 サキ 美幸 斎藤の四人だけになった 俺は美幸とサキを見てアイコンタクトをとり斎藤に話始めた。 『斎藤さんですよね。 俺〇〇って言います。 単刀直入に言います。 サキに付きまとったり荷物を送りつけるの止めてもらえませんか?』 斎藤 「は?何言ってるんですか?」 『もう分かってるんですよ。あんたが犯人だって』 斎藤 「お前いきなり何?だいたいサキチャンの何なの?」 『彼氏だよ』 ハッタリをかました 斎藤はガタッと椅子から立ち上がり 斎藤 「はあぁぁ?彼氏だぁ?」 みるみる顔つきが変わる 斎藤 「サキチャン こいつサキチャンの彼氏なの?」 サキ 「…はい」 俺のハッタリにサキも乗ってきた その時店内で パキーンッ バキッ ピシッ とラップ音が鳴り始める。 サキ 「キャーーッ」 美幸 「なにこれっ!?」 斎藤は辺りを見渡している。 『ラップ音だよ。 おい斎藤! このラップ音の原因はお前だよ。 お前の生き霊がこの現象を起こさせてるんだよ』 斎藤 「うるせぇ!人のせいにしてんじゃねぇよ」 斎藤は殴りかかってきた。 俺はそれを除け、殴り返した。 斎藤は椅子にぶつかり床に倒れた その衝撃で椅子に置いていた斎藤のハンドバッグが床に落ち、中身が散らばる。 そこには数枚の写真があった。 その写真はサキを隠し撮りしたものだった。 サキはその写真を見て泣きじゃくる 美幸は呆然としている。
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