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「絶対だよ!絶対また来て下さいね!!」
「うん」
また同じ様に頷いて答えると、ブンブンと千切れるくらいに腕を振る彼に見送られそっとお店を後にした。
店の外の階段を上がれば、そこにはすでに暗い闇に包まれた空と、眩しいネオンが見える。
沢山の人が行き交う繁華街の道を、家へと向かって歩き始めた。
……いつも重苦しく感じる家路。
でも今日は何故か少しだけ……体が軽くなった気がする。
……久しぶりにお酒を飲んだせいかな。
そんな事を考えながら小さく笑うと、何となくあの男の子の眩しい笑みを思い出していた。
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