心配性だった彼女

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そういった僕の心を汲み取ったのか、智恵はふーと大きくため息をついた。 彼女のため息は多分、諦めと軽蔑と失望と、そして。 『そこまでアンタが言うなら、アンタの意志が砕けないように協力する。 一度言った事、守り抜きなさいよ? …コロコロ意見を変えるなんて最低男のすることなんだから。』 一緒にやり遂げる、という意思表示だった。 『意見を変えても私がもう一回正してみせる。 最低男で救いようのないバカだとしても、私はアンタが好きなことには変わりないんだから。』 悪戯っ子のような笑顔で笑い、ブイサインを作る彼女。 例え、病院で何を言われてもめげてはいけない。 彼女の想いを無駄にしては、いけない。
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